赤坂浄苑を支える様々なスペシャリストを紹介していくこのコーナー。
今回はご契約者様と赤坂浄苑を影で支える寺事務所スタッフの皆様にご登場いただきました。

来られる方が清々しく過ごせるよう、
真心こめて勤めています。

伝燈院 赤坂浄苑
副住職
角田賢隆
寺事務所スタッフ
木村洋子 松永いづみ
服部敦子 中村みつる

あっという間に時間が経つ1日

- いつもどのようなお仕事をされているのでしょうか。

服部:朝、8時半前後には出勤し、まずはお掃除です。朝の掃除は、お仏壇のはせがわのスタッフさんも毎日協力してくれています。その後は2階と3階の参拝ブースのお花のお手入れをし、法要があればすぐに準備です。そして開苑になればパッと気持ちを切り替えお客様を迎えます。そこからは電話対応や事務処理など様々です。寺務所スタッフの勤務は早番と遅番のシフト制になっていますので遅番のメンバーは翌日、早番で来るメンバーに申し送り事項を書いて帰ります。

- やはり朝出勤してから開苑までの時間は特に忙しい様子ですね。

木村:10時開苑ですので時間との競争になります。それでも気持ちをこめて1ブースずつ丁寧にお掃除をするようにしています。また納骨がある場合はお厨子を使いますのでこちらもきれいに拭いたりします。

中村:お墓の水鉢などもお焼香で灰が入ることがあるのでお水を替えることも欠かせません。朝以外でも法要がある日はいつもより忙しいですね。法要が日に5~6件のときもありますから、テキパキとその準備をするようにしています。

服部:参拝ブースは朝だけではなく、時間を見つけてきれいかどうか見るようにしています。

松永:お焼香する場所はお香の灰が散ることもありますので、特に念人りにチェックするようにしています。私はフラワーアレンジメントの講師も担当していますので毎週水曜日は、そちらの業務を行っています。

来苑した方の気持ちになって応対

- お仕事をしていく上で大切にしていること、心がけていることは何でしょうか。

中村:わざわざこちらに来ていただいているわけですから気持ち良く参拝してもらえるよう、お掃除はもちろん、対応などにも気を使うよう心がけています。
もしも自分がここに参拝に来たら、どんな想いで手を合わせることができるか、そんなことも考えてお仕事をするようになりました。

松永:私もその気持ちを大切にするようにしています。最愛の家族を亡くされて、まだ悲しみが癒えていない方もいらっしゃいます。よくご住職はそういった方々に「残ったご家族の皆様が笑顔になることが大事です」と話をしていますが、日々の業務で少しでもそのお手伝いができれば嬉しいと思っています。お花のレッスンにおいても同じ気持ちです。

木村:参拝に来られる方のお人柄は皆さん、様々です。また望まれていることもちがいます。ですからお一人お一人、些細なことでもしっかりとお話をお聞きするようにしています。また赤坂浄苑のことで質問をお受けした際には、わかる範囲で丁寧に説明をさせていただいていますが、逆にいろいろなことを教えていただくこともあり、大変勉強になっています。

服部:皆様とは何かのご縁があってここに来られていますので、やはりそれを大事にしていきたいと考えています。ここで仕事をしていて「赤坂浄苑を選んでよかった」というお言葉を多くの方からお聞きいたしました。それは本当に嬉しいことなのですが、その想いをこれからも感じてもらえるかどうかは、ある意味、私たちの振る舞いにかかっていますので、身を引き締めて仕事をしています。
それに加えて私が大事にしているのは、いい意味での距離感です。ご家族を亡くされて、どこか寂しそうな印象だったご契約者様が、少しでも早く明るさを取り戻してもらえるよう、何か言葉をお掛けすることもありますし、そっと見守るだけの時もあります。その時々にあった人との距離を考えて接するようにしています。

「ここに来るのが楽しみ」の言葉に感激

- 赤坂浄苑でお勤めをされていて心に残っているエピソードはありますか。

木村:ご見学に来られてからご契約、そしてお悔やみがあり、そのお葬式のお手伝いをさせていただき、やがて納骨から今はお墓参りと長いお付き合いになるご契約者様も少なくありません。お葬式や納骨の頃はやはり悲しみが表情から伝わってきますが、参拝に来られる中で少しずつ元気になっていくのがわかりました。先日は「ここに来るのが楽しみ」というお言葉をいただき、この仕事をしていて良かったと思いました。

服部:先日、法要があり、そのお手伝いをさせていただいたときのことです。ご遺族の中にご高齢の婦人の方がいらっしゃいました。無事に法要が終わり、そのご家族を玄関までお送りしたのですが、そのご婦人が振りむいて、私の顔をじっと見つめているのです。どうされたのかなと思っていると「ここがとても居心地が良かったものですから、長居をしてしまいました。本当に今日はありがとうございました」とゆっくり話をされたのです。法要での疲れが一瞬にして吹き飛ぶ想いがしました。ここで働かせていただき、そんな幸せな毎日を過ごせていることにいつも感謝をしております。
もう一つ、紹介させていただきたいエピソードがあります。ある日、閉苑時間になり、玄関を閉める際のことです。たまたま前を通りがかった初老の上品な男性が立ち止まり、少しこちらのほうを見て微笑んでいるので私も軽く会釈をいたしました。するとその方が私に「いつもきれいにしているんですね」と話しかけてくれたのです。ご契約者様ではなく、地元の方といった印象でした。きっと散歩されるときなどに中の様子をご覧になっているのでしょうね。そういった皆様に良い印象を持っていだだけて良かったと思っています。また地域の方が気軽に声をかけてくれるような場所にもなれたらいいですね。

松永:お花の教室をしている関係もあり、「お花に心が癒される」といった感想をよくお聞きします。その度にお花のお手入れやレッスンにもより一層力が入りますね。

中村:あるご契約者の方とお話をしていた際にたまたまお住まいが私の使う駅と近いことがわかりました。もうそれだけでも相手の方は親近感を持ってくださり、それ以来、よく話しかけていただけるようになったのです。実は私も赤坂浄苑でお墓を契約しているのですが、そういった中でたまたまそのこともお話をすると「地元もいっしょだし、お墓も同じだから、まさに墓友ですね」とおっしゃっていたのをよく覚えています。ご縁って不思議だなと思いました。

- 皆様のお話から赤坂浄苑に注ぐ深い想いが伝わってまいりました。